「山梨のラーメンといえば?」——そう聞かれると、少し答えに迷う人も多いかもしれません。山梨県といえばほうとうや吉田のうどんが有名ですが、実はラーメン店舗数が全国11位(2021年タウンページ調べ)というラーメン王国でもあります。そしていま、この山梨で生まれたばかりのご当地ラーメンたちが、県内外から熱い注目を集めています。
富士山麓の名水と山梨のブランド食材を掛け合わせた公式ご当地ラーメン「やまなし源水ラーメン」。そして、山梨の郷土料理・ほうとうの麺をラーメンスープで楽しむ新感覚グルメ「ラーほー」。どちらも自治体や地元有志の情熱から生まれた、「この土地だからこそ」の一杯です。
この記事では、その2種類のご当地ラーメンの歴史・味の特徴・おすすめ店舗を徹底解説します。週末のドライブがてら訪れるのにも、家族への土産話にするのにも使える情報を詰め込みました。ぜひ最後までご覧ください。

富士山の麓に広がる山梨県。名水の地から新しいご当地ラーメン文化が生まれています。
この記事のもくじ
📋 山梨県ご当地ラーメン2種 クイック比較
| 種類 | やまなし源水ラーメン | ラーほー |
|---|---|---|
| エリア | 県内全域(12店舗以上) | 笛吹市中心(30店舗以上) |
| 誕生 | 2023年11月(県民の日) | 2018年7月 |
| スープ | 富士の介×甲州地どりのWスープ | 各店自由(醤油・塩・鶏白湯など) |
| 麺の特徴 | 名水仕込みの全粒粉極細ストレート麺 | 山梨産のほうとう麺(幅広・もちもち) |
| 最大の特徴 | 透き通った清湯スープ・県産食材必須 | ほうとう麺のモチモチ食感×ラーメンスープ |
| ご当地度 | ★★★★★ | ★★★★★ |
なぜいま、山梨でご当地ラーメンが生まれたのか
山梨県は「ほうとう」「吉田のうどん」など麺文化が豊かな土地です。しかしラーメンの世界では、長らく「絶対的なご当地ラーメンが存在しない」という状況が続いていました。ラーメン外食費が全国10位に入るほど県民はラーメン好きなのに、全国に誇れる一杯がなかったのです。
そこに注目したのが、地元有志たちです。2023年7月、経営者・デザイナー・インフルエンサー・ラーメンファンなど多彩なメンバーが集まり「山梨ご当地ラーメン協会」を発足。同年11月20日の山梨県民の日に、待望の公式ご当地ラーメン「やまなし源水ラーメン」を世に送り出しました。
一方、笛吹市では2018年から一足先に「ラーほー」プロジェクトが動いていました。桃やぶどうなどのフルーツが有名な笛吹市ですが、「一年を通じて楽しめる名物グルメを作りたい」という市長の発想から、山梨のほうとう文化をラーメンに融合した全く新しいご当地グルメが誕生したのです。
麺文化の土台があったからこそ、ユニークな発想が生まれやすい——それが山梨のご当地ラーメンシーンの大きな特徴といえます。
山梨県全域
① やまなし源水ラーメン

富士の介×甲州地どり、山梨の水と食材をすべて詰め込んだ「名水系」の一杯
歴史・由来:県民の情熱が生み出した公式ご当地ラーメン
「山梨にも全国から認められるご当地ラーメンを作りたい」——この一言から、やまなし源水ラーメンの物語は始まります。2023年7月11日(麺の日)に発足した「山梨ご当地ラーメン協会」は、SNSでのアンケートやワークショップを重ね、1年以上かけて山梨らしいラーメンの定義を練り上げました。
開発にあたって協会が掲げたテーマは3つです。まず山梨の特産品を活かして食品自給率の向上に貢献すること。次に「名水百選」にも選ばれる山梨の美味しい水を麺とスープの両方に使うこと。そして、今の時代にふさわしいSDGsの視点を取り入れること。廃棄されていたブランド魚のアラをスープに活用するアップサイクルの発想がここから生まれました。
2023年11月20日(月)、山梨県民の日を記念して正式に提供がスタート。NHKクローズアップ現代やテレビ朝日スーパーJチャンネルなど全国メディアでも取り上げられ、2024年には「環富士山名物グルメグランプリ」でも優勝を果たしました。現在は県内12店舗以上に提供が広がり、まさに「山梨の新しい麺文化の始まり」となっています。
味の特徴
スープ:富士の介×甲州地どりのWスープが生む透明な旨味
やまなし源水ラーメンの最大の特徴は、その美しいスープです。「富士の介」と呼ばれる山梨のブランド陸上養殖サーモンや、やまめなど県産淡水魚のアラを使った魚介系スープ。そこに甲州地どりの動物系スープを合わせたWスープが、やまなし源水ラーメンの核心です。
訪れてみると、まずその透明感に目を奪われます。よく澄んだ黄金色の清湯スープは、濁りがなく輝くような美しさ。一口すすると、魚介の出汁がほんのりと広がり、後から甲州地どりのまろやかな旨みが追いかけてきます。あっさりしているのに飲み干せないほどの奥深さがある、という声が多く聞かれます。
「名水系」というコンセプトを体現するように、スープには名水百選や平成の名水百選に選ばれたスポットが多数ある山梨の美味しい水を使用。水のやわらかさがスープの透明感をさらに際立たせています。
麺・トッピング:山梨の水と素材が詰まった全粒粉麺
麺は山梨の名水で打った全粒粉の極細ストレート麺が基本スタイルです。つるっとした喉越しとほのかな小麦の風味が、澄んだスープとよく合います。そしてトッピングには必ず山梨県産食材を1品以上使うというルールがあり、店ごとに個性が光ります。
ドライトマト(中央市産)、身延町のブランド大豆「あけぼの大豆」の塩麹漬け、ワインの酒粕を飼料にした「ワインたまご」——山梨の農業・食文化の豊かさが1杯の丼に凝縮されています。同じ「やまなし源水ラーメン」を名乗っていても、店によって個性が全く異なるため、巡る楽しさがあります。
おすすめ店舗
🍜 麺’ズ冨士山 セレオ甲府店
甲府駅直結のショッピングモール「セレオ甲府」の5Fにある人気ラーメン店。やまなし源水ラーメンの先行提供店として2023年の提供開始から名を連ねる、いわば源水ラーメンの旗艦店のひとつです。
訪れてみると、まず澄み渡ったスープのビジュアルに引き込まれます。富士の介のアラとやまめの煮干しから丁寧にとった魚介スープは、甲州地どりの旨みと融合して複雑な深みを生み出しています。全粒粉の細麺がつるっとスープを絡め、ドライトマトのほのかな酸味がアクセントに。家族連れでも立ち寄りやすく、ショッピングのついでにも便利な立地です。
| 住所 | 山梨県甲府市丸の内1-1-8 セレオ甲府5F |
|---|---|
| 営業時間 | 11:00〜21:00(L.O. 20:30) |
| 定休日 | セレオ甲府に準ずる |
| 価格帯 | 1,000〜1,400円 |
スープが透き通っていて、最初は「あっさりしすぎでは?」と思いましたが、一口飲んだら驚きました。魚の旨みと鶏の甘みが重なって、気づいたら全部飲み干していました。子供も喜んでくれて、家族みんなで完食できる一杯です。
(39歳・甲府市在住・会社員)
🍜 ふじ山食堂。
富士吉田市にある「ふじ山食堂。」は、富士山を間近に感じる環境の中でやまなし源水ラーメンを味わえる貴重な一店です。富士山観光のついでに立ち寄れる立地で、観光客からも地元客からも親しまれています。
座敷のテーブル席を中心とした広々とした空間で、家族連れでも落ち着いて食事ができます。駐車場も15台分確保されているため、車での訪問も安心です。富士吉田ならではの山の空気を感じながら味わう清湯スープは、また格別の美味しさがあります。
| 住所 | 山梨県富士吉田市上吉田6丁目9-6 |
|---|---|
| 営業時間 | 11:00〜14:00(土日祝は15:00まで) |
| 定休日 | 火曜日(祝日の場合は営業) |
| 価格帯 | 1,000〜1,400円 |
🍜 麺や響(身延町)
南巨摩郡身延町にある「麺や響」は、2025年2月に県内のラーメン専門店として初めてやまなし源水ラーメンを提供した注目店です。女性1人でも入りやすいと評判の清潔感ある店内が特徴で、地元・身延のブランド大豆「あけぼの大豆」の塩麹漬けをトッピングするオリジナリティが光ります。
大豆のほんのりした甘みと塩麹の旨みが、澄んだスープと一体となる瞬間は、ラーメン好きでも初めて感じる体験かもしれません。身延山久遠寺の参拝と合わせて訪れる旅人にも人気が高まっています。
| 住所 | 山梨県南巨摩郡身延町飯富2058 |
|---|---|
| 営業時間 | 11:00〜15:00、18:00〜21:00 |
| 定休日 | 毎週木曜日+不定休 |
| 価格帯 | 1,000〜1,400円 |
身延山の参拝帰りに立ち寄りました。「ラーメン専門店でやまなし源水ラーメンが食べられる」と聞いて来てみたら、あけぼの大豆のトッピングが面白くて。スープは上品で飲みやすく、出張帰りに同僚へ話したくなる体験でした。
(41歳・甲府市在住・営業職)
笛吹市
② ラーほー

ほうとうの太い幅広麺がラーメンスープに入った新感覚グルメ「ラーほー」(笛吹市名物)
「ほうとう麺 × ラーメンスープ」——山梨の食文化が融合した笛吹市の新ソウルフード
歴史・由来:笛吹市長の発案から生まれた地産グルメ
桃やぶどうの産地として全国的に有名な笛吹市。しかし、旬の時期が限られるフルーツとは違い、「一年中楽しめる名物グルメがない」という課題を抱えていました。そこで立ち上がったのが当時の笛吹市長です。笛吹市職員と市内の飲食店が一丸となって発案したのが「ラーほー」でした。
料理研究家の西本淑子さんの協力を得て2018年7月にプロジェクトが始動。コンセプトはシンプルで明快です——山梨県産のほうとう麺を、ラーメンスープで食べること。「もっと手軽にほうとうを楽しんでもらいたい」という思いが、このユニークなネーミングと料理を生み出しました。
2018年7月20日のお披露目直後にはNHKあさイチで紹介され、一気に知名度が上昇。現在では笛吹市内の30店舗以上で提供されており、商標登録(商標第6161487号)も完了した、れっきとした笛吹市の公式ブランドグルメになっています。
味の特徴
麺:「ほうとう」の太い幅広麺が生む新食感
ラーほーの主役は、何といってもほうとう麺です。小麦粉と水だけでできたほうとうの麺は、ラーメンの中華麺とは異なり、幅広でぽってりとした形状をしています。通常のほうとうではクタクタになるまで煮込みますが、ラーほーではさっと茹でてラーメンスープに移す手法をとります。
食べてみると、モチモチとした弾力と独特の噛み応えに驚かされます。きしめんよりも厚みがあり、口の中でずっしりとした存在感を放ちます。それでいて、スルッとした喉越しのよさも両立しているため、食べ進めるのが楽しい一杯です。1杯でしっかりお腹が満たされるため、ランチとしてコスパも抜群です。
スープ:各店の個性が光る自由なスタイル
ラーほーのルールはシンプルです——「山梨県産のほうとう麺を使い、ラーメンスープで食べること」。スープの種類は各店の自由であるため、醤油・塩・鶏白湯・四川風・フォー風など、バリエーションが豊かです。トッピングもチャーシュー・なると・メンマ・ほうれん草・煮たまごなどラーメンスタイルの具材が並びます。
同じ「ラーほー」でも、お店ごとに全く異なる個性があります。あっさり醤油スープで和食寄りに仕上げる店もあれば、コクのある鶏白湯でリッチに仕上げる店もあります。笛吹市内の提供店を食べ歩きながら、自分好みの一杯を見つける楽しみがあります。価格も600〜800円台とリーズナブルな店が多く、気軽に試せるのも嬉しいポイントです。
おすすめ店舗
🍜 めんや なないろ
笛吹市内にある「めんや なないろ」は、2016年の開業以来ラーほーの人気店として知られています。プレハブを改装した親しみやすい外観に、大型トラックも駐められる広い駐車場を完備。男性客が多いイメージがありますが、実際には女性客も多く訪れる居心地のよい空間です。
訪れてみると、鶏ガラベースの透明感ある醤油スープの香りが食欲をそそります。ほうとう麺は通常よりも薄く仕上げており、きしめんよりも厚い独特の食感が楽しめます。チャーシュー・なると・メンマ・のり・ネギなどの具材がたっぷりと盛られ、見た目はまさに昔ながらのラーメンそのもの。食べ始めてから初めてその個性に気づく「発見の楽しさ」があります。
| 住所 | 山梨県笛吹市内(バイパス沿い) |
|---|---|
| 営業時間 | 11:30〜14:00 / 17:30〜21:00(スープ切れ次第終了) |
| 価格帯 | 600〜900円 |
最初は「ほうとうをラーメンスープで?」と半信半疑でしたが、食べてびっくり。ほうとう麺のモチモチ感とラーメンスープが思った以上に合っていました。子供も気に入って、次は別のお店で違う味のラーほーを食べ比べしたいと言っています。
(36歳・甲斐市在住・会社員)
🍜 古今亭(ここんてい)
笛吹市内にある田舎料理・手打ちほうとうの老舗「古今亭」。ほうとうの専門店として歴史ある一軒が、ラーほーのプロジェクトに真っ先に参加したお店のひとつです。醤油味と塩味の2種類を提供しており、ほうとうの魅力をもっと多くの人に伝えたいというこだわりが感じられます。
ほうとうの太麺でもスープの味がしっかり感じられるよう、コクを出すことに細心の注意を払ったスープが特徴です。田舎料理らしい温かみのある店内で、ゆっくりとラーほーを味わえます。笛吹市の果樹園風景を眺めながら食べる一杯は、訪れる価値があります。
| 住所 | 山梨県笛吹市川中島78-1 |
|---|---|
| 電話 | 055-262-2627 |
| 価格帯 | 700〜900円 |
🍜 大三元(だいさんげん)
石和温泉駅から徒歩10分ほどの場所にある本格中華料理店「大三元」。こちらのラーほーは「鶏白湯・塩味」というリッチな仕立てが特徴で、コラーゲンたっぷりのコクのあるスープがほうとう麺と絶妙に絡み合います。石和温泉に宿泊した際の夕食や、温泉めぐりのお昼にも最適な一軒です。
ラーほー以外にも本格中華料理のメニューが豊富で、家族連れでさまざまな料理を楽しみながら、シメにラーほーを頼むという使い方もできます。地元の常連客にも長く愛されているお店です。
| 住所 | 山梨県笛吹市石和町(石和温泉駅から徒歩約10分) |
|---|---|
| 価格帯 | 700〜900円 |
石和温泉に泊まった翌朝、ランチに大三元さんのラーほーを食べました。鶏白湯のコクがほうとう麺にしっかり染みていて、温泉旅行の締めくくりにぴったりの一杯でした。同僚へのお土産話としても重宝しています(笑)。
(44歳・埼玉在住・営業職)
2種類のご当地ラーメン、どれを選ぶ?
| こんな方に | おすすめ |
|---|---|
| 山梨の食材を堪能したい / 上品であっさりしたスープが好き | やまなし源水ラーメン |
| 新感覚グルメを試したい / ボリュームとコスパを重視 | ラーほー |
| 石和温泉や富士吉田の観光と組み合わせたい | どちらもエリアに合わせて選択可 |
| 子供と一緒に楽しみたい | ラーほー(馴染みやすい味・低価格) |
| SNS映えするビジュアルが好き | やまなし源水ラーメン(透明スープが美しい) |
もちろん、両方を1日で食べ比べるのも山梨観光の楽しみ方のひとつです。やまなし源水ラーメンで山梨の上品な食材の世界に触れ、ラーほーで笛吹市の新感覚グルメを体験する——そんな欲張りな旅の計画も、十分に成立するのが山梨の魅力です。
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よくある質問
まとめ:ほうとうの県が育てた、新しい2つの一杯
山梨県のご当地ラーメン、いかがでしたか?「やまなし源水ラーメン」と「ラーほー」、どちらも歴史は浅いながら、地域の食材・食文化への深いリスペクトから生まれた一杯です。富士山麓の名水と県産ブランド食材が作り出す透き通ったスープ、そして山梨が誇るほうとう麺のモチモチ感——このどちらも、山梨でしか出会えない体験です。
「週末、山梨にドライブがてら行こう」という計画があるなら、ぜひご当地ラーメンも旅の目的のひとつに加えてみてください。家族みんなで1杯ずつ頼んで食べ比べれば、旅のいい思い出になるはずです。職場の同僚への話のネタにもなる、「ちょっといい情報」をお土産にして帰ってきてください。
山梨のラーメン文化は、まだ始まったばかりです。これからも新しい動きが生まれる可能性がある注目のご当地グルメシーン——ぜひ現地で、その進化を肌で感じてみてください。
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