「ラーほー」という名前、聞いたことがありますか? ラーメンでもなく、ほうとうでもない——山梨県笛吹市が生み出したこのユニークなご当地グルメは、山梨が誇る郷土料理「ほうとう」の麺を、ラーメンスープで仕上げるという、なんとも新鮮な発想から生まれました。
モチモチとした弾力のあるほうとう麺が、あっさりとした鶏ガラ醤油スープに絡みつく一口は、「ラーメン好き」にも「ほうとう好き」にも新鮮な驚きをもたらしてくれます。忙しい毎日を送る中でも、週末に山梨へ足を延ばして家族みんなで味わいたくなる、そんな一杯です。
この記事では、ラーほーの誕生の背景から、味の特徴、おすすめ店舗、自宅での再現方法まで、その魅力を余すところなくご紹介します。山梨に行ったら絶対に外せない新名物として、ぜひ覚えておいてください!

ラーほー ── ほうとう麺をラーメンスープで食べる笛吹市の新名物
この記事のもくじ
📋 ラーほー クイック情報
| 誕生年 | 2018年7月(笛吹市長が発起人) |
|---|---|
| スープの特徴 | 醤油・塩・鶏白湯・フォー風など店舗によって自由 |
| 麺の特徴 | 山梨県産ほうとう麺(幅広・平打ち)、もちもち食感 |
| 定番トッピング | 唐揚げ、ほうれん草、煮たまご、メンマ、ネギ、のり、なると |
| 価格帯 | 550〜900円 |
| 提供店舗数 | 笛吹市内28店舗以上(2024年現在) |
| ご当地度 | ★★★★☆(笛吹市公認・商標登録済みの新名物) |
ラーほー誕生の背景 ── 「ほうとうをもっと気軽に」という想い

日本一の桃の産地、笛吹市。一年中楽しめる名物グルメが求められていた
山梨県笛吹市は、桃とぶどうの生産量が日本有数の「フルーツ王国」として知られています。石和温泉の温泉地としても有名で、観光客が多く訪れる活気ある地域です。しかしそれだけに、ある悩みを抱えていました。「フルーツは旬のある食べ物。一年中食べられる名物グルメが欲しい」——これがラーほー誕生のきっかけです。
笛吹市長が発起人となり、市の職員・市内の飲食店・料理研究家の西本淑子さんが一丸となってプロジェクトが始動したのは2018年のことです。着目したのは、山梨を代表する郷土料理「ほうとう」でした。ほうとうはかぼちゃや根菜を味噌で煮込む煮込み料理で、それ自体は山梨県全体で愛されるソウルフードです。しかし、「煮込みに時間がかかる」「夏場は食べにくい」という側面があり、観光客が気軽に立ち寄れるグルメとしてはやや敷居があります。
「ほうとうの麺はそのまま、スープをラーメンにしたら、手軽でおいしい新名物になるのではないか。」そのシンプルな発想から生まれたのが「ラーほー(ラーメン×ほうとう)」です。2018年7月20日に正式にお披露目されると、わずか数日でNHKの情報番組「あさイチ」に取り上げられ、全国的な注目を集めました。現在は笛吹市の商標登録(商標第6161487号)を受けた公認グルメとして、市内28店舗以上で提供されています。
ルールはシンプルです。「山梨県産のほうとう麺を使い、ラーメンスープで食べること」——これだけです。スープの種類やトッピングは各店に委ねられているため、お店ごとに個性あふれるラーほーが楽しめます。
ラーほーの味の特徴 ── スープ編

店によって異なるスープが、食べ歩きの醍醐味

ラーほーの面白さのひとつが、「スープは店の自由」という仕組みです。ほうとうの麺であることさえ守れば、スープは何でもOK。そのため、笛吹市内の各店が個性を競い合っています。
最もポピュラーなのは醤油味です。鶏ガラを丁寧に炊いた清湯(ちんたん)スープに、きりっとした醤油の風味が乗る、あっさりとした味わいが特徴です。ほうとう麺のふくよかな甘みが、醤油スープのコクを引き立てます。一口飲むと、麺の小麦の香りとスープの旨味が重なって、懐かしさと新しさが同時にやってきます。
塩味も人気があります。鶏の旨味を余すところなく閉じ込めた鶏白湯(はくとう)ベースで、コラーゲンたっぷりのとろみが、幅広いほうとう麺によく絡みます。シンプルに見えて奥深く、女性にも支持される味わいです。さらに、四川風の辛みのあるスープや、ベトナム料理のフォーをイメージした香草系スープを提供する店もあり、食べ歩きのたびに新しい発見があります。
「ラーメンだと思って食べ始めたら、麺がぜんぜん違う。もちもちしてて、するっと入ってくる感じがたまらない。スープは鶏ガラのあっさり系で飲みやすくて、子供が気に入って全部飲み干してた。」
(38歳・会社員、家族4人で笛吹市を訪問)
ラーほーの味の特徴 ── 麺編
ほうとう麺の「もちもち感」が、すべての出発点

平打ち・幅広のほうとう麺。茹でてもコシが残り、もちもちとした独特の食感が持ち味
ラーほーの主役は、なんといっても「ほうとう麺」です。ほうとう麺は小麦粉を練って平たく切った幅広の麺で、通常のほうとうでは生麺のまま長時間煮込まれます。対して、ラーほーでは「さっと湯切りしてスープに入れる」という、ラーメンに近い工程をとります。
茹でて湯切りされたほうとう麺は、もちもちとした弾力が際立ちます。きしめんよりもやや厚みがあり、幅広の形状がスープをよく絡め取ります。噛み応えはしっかりとしていながら、舌触りはなめらか。一口ごとに麺の甘みとスープの旨味が溶け合う、なんとも言えない満足感があります。
通常のラーメン麺にはかん水(アルカリ水)が入っていますが、ほうとう麺は小麦粉と水のみ。そのため、麺そのものがやさしくておだやかな味わいを持ちます。スープの個性を邪魔せず、それでいて存在感をしっかり出す——これがほうとう麺ならではの持ち味です。
ラーほーの味の特徴 ── トッピング・具材編

笛吹市公認の推奨トッピングは唐揚げ・ほうれん草・煮たまごの3点セット
ラーほーのトッピングは、「ラーメンスタイル」を基本としています。笛吹市が公認するおすすめトッピングは「唐揚げ(鶏肉の揚げ)・ほうれん草(ゆで)・煮たまご」の3点です。これに各店が独自の工夫を加えることで、さまざまな顔を見せてくれます。
定番のトッピングとして多く見られるのが、チャーシュー・なると・メンマ・のり・ネギです。見た目はほぼ昔ながらの中華そばそのもの。ところが箸を入れた瞬間、極太の平打ち麺がすっと持ち上がり、「あ、これほうとう麺だ!」と気づく——そのギャップが、ラーほーの楽しみのひとつです。
鶏白湯系のお店では白菜・長ネギ・スライスにんにくといった野菜系トッピングが加わり、ボリューム感が増します。四川風スープを提供するお店では糸唐辛子や香辛料が添えられ、ピリリとした刺激がほうとう麺のまろやかさと好対照をなします。ほうとうの文化を持ちつつも、ラーメンの自由度も取り入れた、なんとも懐の深いグルメです。
ラーほーが食べられる!おすすめ店舗3選
① めんや なないろ(笛吹市春日居町)

めんや なないろのラーほー(醤油味)。鶏ガラのあっさりスープと幅広麺の相性が抜群
営業時間:11:00〜14:30、17:30〜21:00
定休日:月・日
ラーほー価格:850円
アクセス:春日居町駅から徒歩約1分、駐車場あり
ラーほーを初めて食べるなら、まずここへ——そんな声がファンの間でよく聞かれるお店です。2016年創業のラーメン専門店で、自家製の麺へのこだわりが光ります。ラーほーに使うほうとう麺も、店主が丁寧に仕込んだもの。鶏ガラを丁寧に炊いたあっさりとした醤油スープとの相性は抜群で、麺のモチモチ感がスープの旨味を引き立てます。
店内にはキッズスペースが設けられており、子連れのお客さんも多く訪れます。「笛吹市内でいちばん気軽に食べられるラーほー」を目指して設定されたリーズナブルな価格も、家族連れには嬉しいポイントです。プレハブ小屋を改装した外観は少し個性的ですが、中に入ると清潔感ある空間が広がっています。
「担々麺で有名なお店ですが、ラーほーも絶品でした。麺が箸から逃げるほど幅広で、食べながらついつい笑ってしまう。スープも優しくて、子供が完食しました。」
(41歳・主婦、お子さんと2人で訪問)
② 田舎料理・手打ちほうとう 古今亭(笛吹市石和町)

古今亭の塩ラーほー。コクを追求した独自のスープが太い麺にしっかりと絡む
電話:055-262-2627
価格帯:1,000円前後
アクセス:石和温泉駅から車で約5分、駐車場あり
ほうとうの老舗として地元で親しまれてきた「古今亭」が、ラーほープロジェクトの立ち上げから参加している先駆け的な存在です。手打ちほうとうを長年作り続けてきた店だけに、麺のクオリティは折り紙付き。「ほうとうの幅広麺でも、しっかりとスープの味が感じられるように」をテーマに、コクを丁寧に重ねた塩スープは、ラーほーにかける職人の本気が伝わってきます。
醤油と塩の2種類を提供しており、こだわり派には塩ラーほーが一押しです。田舎料理店らしい落ち着いた和の雰囲気の中でいただく一杯は、観光の〆にもぴったりです。
③ 中華料理 大三元(笛吹市石和町)

大三元の鶏白湯塩ラーほー。コラーゲンたっぷりのとろみスープが幅広麺によく絡む
電話:055-262-6534
アクセス:石和温泉駅から徒歩約10分
特徴:鶏白湯塩ラーほー(コラーゲン系)
石和温泉駅から歩いてアクセスできる中華料理店で、ラーほー以外も本格的な中華料理が楽しめると地元で人気のお店です。ラーほーは鶏白湯の塩味を提供しており、白菜・鶏肉・長ネギ・スライスにんにく、仕上げに糸唐辛子と小口ネギが乗る鮮やかな一杯です。
鶏肉は一口大でたっぷり入っており、食べ応えは十分。コラーゲンたっぷりのとろみあるスープがほうとう麺にしっかり絡みつき、一口ごとに鶏の旨味が染み渡ります。観光で石和温泉に宿泊した際、夕食または昼食のひと皿として訪れてみる価値があります。
食べた人の声 ── ラーほーってどんな味?
ほうとうは煮込み料理というイメージがあって、「夏は食べたくない」と思っていたんです。でも、ラーほーはスープがあっさりしているから、暑い日でもすっと食べられて。麺のもちもち感はほうとうそのままで、これは反則な美味しさだと思いました。
(34歳・女性、石和温泉旅行で初めてラーほーを体験)
子供がほうとうは「野菜だらけで嫌い」って言うんですが、ラーほーはラーメン風だからか完食してくれました。唐揚げトッピングも大好評。家族で行って、全員が「また食べたい」と言った珍しいグルメです。
(40歳・会社員、家族4人で笛吹市を週末観光)
出張帰りに石和温泉に立ち寄って初めて食べました。ラーメンみたいな見た目なのに、麺を持ち上げた瞬間にぜんぜん違う。あの幅広麺がスープをたっぷり運んでくれるので、最後まで飽きずに食べられました。値段も安くて驚きました。
(37歳・営業職、1人で訪問)
ラーほーのカロリー・栄養成分(目安)

ラーほーのカロリーは、スープや具材によって異なります。スタンダードな醤油ラーほー(麺・スープ・基本トッピング)の場合、おおよその目安は以下の通りです。
| 項目 | 目安(1杯あたり) |
|---|---|
| カロリー | 約500〜650kcal |
| タンパク質 | 約18〜25g |
| 脂質 | 約10〜18g |
| 炭水化物 | 約65〜80g |
| 食塩相当量 | 約4〜6g |
ほうとう麺は小麦粉と水のみで作られ、かん水が不使用のため、一般的なラーメンと比較してやや淡白な味わいです。塩分量はラーメン全般としては一般的な水準ですが、スープを飲み干すと多くなります。体を気にする方はスープを残すか、塩分控えめのフォー風味などを選ぶとよいでしょう。
自宅でラーほーを作ってみよう! 簡単再現レシピ
ほうとう麺はスーパーや通販で手に入る。笛吹市公認の商品はSAや道の駅でも販売中
ラーほーはシンプルな料理なので、自宅でも十分に楽しめます。ほうとう麺はスーパーや通販で入手可能で、笛吹市公認の製品(株式会社ワタショク製)は高速道路のサービスエリアや山梨県内のお土産店、インターネット通販でも購入できます。週末に家族みんなで一緒に作れる、楽しい一品です。
材料(2人前)
- ほうとう麺(乾麺または生麺)…200〜240g
- 市販の醤油ラーメンスープ…2人前
- 水…800ml
- 鶏肉(唐揚げ用)…160g
- ほうれん草…2株
- 煮たまご…2個
- 長ネギ…適量(小口切り)
- メンマ…適量
- のり…2枚
- 片栗粉・揚げ油…適量
作り方
- 麺を茹でる:大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かし、ほうとう麺を袋の表示通りに茹でます(生麺なら3〜4分、乾麺なら8〜10分が目安)。ラーほーはしっかりとした食感が命なので、茹で過ぎに注意しましょう。
- スープを準備する:別の鍋でお湯を沸かし、市販のラーメンスープを溶かして温めておきます。シンプルな醤油スープが定番ですが、塩味や鶏白湯系でも美味しく仕上がります。
- 唐揚げを作る:鶏肉を一口大に切り、塩・こしょうで下味をつけてから片栗粉をまぶします。180度の油で3〜4分、こんがりと揚げましょう。
- 具材を準備する:ほうれん草はさっと茹でて水気を絞り、4〜5cmに切ります。ネギは小口切りに、煮たまごは半分に切っておきます。
- 盛り付けて完成:茹で上がった麺をしっかり湯切りしてどんぶりに盛り、スープを注ぎます。唐揚げ・ほうれん草・煮たまご・ネギ・メンマ・のりをきれいに盛り付ければ完成です。
再現のコツ
ポイントは「ほうとう麺を煮込まずに湯切りする」こと。ほうとうと違い、ラーほーは麺をスープで煮込みません。しっかり湯切りして麺を引き締めることで、モチモチ食感が際立ちます。麺の幅が広いため箸から逃げやすいですが、それもラーほーの愛嬌のひとつです。
週末に子供たちと一緒に具材をトッピングしながら作ると、食卓がにぎやかになります。「ほうとう麺でラーメン」という組み合わせは、それだけでも会話が弾むはずです。
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よくある質問
まとめ ── ラーほーは「新しい山梨グルメ」の最前線
ラーほーは2018年に誕生した、まだ若いご当地グルメです。長い歴史を持つ旭川ラーメンや喜多方ラーメンのような老舗の重みはありません。しかし、それはラーほーの弱点ではなく、むしろ面白さです。笛吹市という一つの自治体が、地域の食文化を守りながら「もっと気軽に」という想いを込めて産み出した一杯が、NHKで紹介され、市内28店舗以上に広まり、今や通販でも手に入る存在になりました。
山梨に旅行の機会があれば、石和温泉でひと風呂浴びた後に、ぜひラーほーを一杯。スープを一口すすった瞬間にやってくる、「ラーメンのはずなのに、この麺は何だろう」という小さな驚きが、旅の思い出に一味加えてくれるはずです。家族みんなで「これがほうとう麺だって!」と話しながら食べるのも、きっと楽しいひとときになるでしょう。
また、笛吹市公認のお土産商品として通販でも購入できますので、山梨旅行のお土産や、職場のちょっとした話題づくりにも活用してみてください。各店で異なる味わいを楽しめるラーほー、ぜひあなただけのお気に入りの一杯を見つけてみてください。
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