富山のラーメンと聞いて、まっ黒な「富山ブラック」を思い浮かべる方は多いかもしれません。けれど富山には、色の名前がついたご当地ラーメンがいくつもあるのをご存じでしょうか。
その一つが、入善町(にゅうぜんまち)の「入善ブラウンラーメン」です。名前の通り、スープはほんのり赤みを帯びた茶色。海老味噌の香ばしい一杯と知って、思わず気になった方も多いはずです。
この記事では、入善ブラウンラーメンの誕生秘話から、味の特徴、訪れてみたいお店、そして自宅で楽しむ方法まで、まるごとご紹介します。週末の家族の話題に、職場での会話のネタに、ぜひ持ち帰ってください。

海老味噌が香る、富山・入善町のご当地ラーメン
この記事のもくじ
📋 入善ブラウンラーメン クイック情報
| 誕生年 | 2010年(平成22年) |
|---|---|
| スープの特徴 | 地元産の味噌に海老エキスを加えた「海老味噌」。赤みがかった茶色が名前の由来 |
| 麺の特徴 | 入善沖の海洋深層水を練り込んだ中太麺 |
| 代表的トッピング | チャーシュー、もやし、ネギなど(各店で自由にアレンジ) |
| 価格帯 | 600〜780円ほど |
| 主な提供エリア | 富山県入善町を中心とした飲食店、約20店舗 |
| ご当地度 | ★★★★☆ |
入善ブラウンラーメンの歴史・由来
入善ブラウンラーメンが誕生したのは、2010年のことです。意外と最近だと感じるかもしれませんが、その背景には町の人たちの熱い思いがありました。
きっかけは、入善町商工会青年部の創立50周年。これを記念して、有志のメンバーが「町おこしのために、地元ならではのラーメンを作ろう」と立ち上がったのです。注目したのが、入善町が誇る天然の宝、海洋深層水でした。
富山湾の恵み、海洋深層水とは
海洋深層水とは、水深300メートルより深いところにある海水のことです。富山湾は岸からすぐに深くなる地形のため、この深層水の宝庫として知られています。中でも入善町は、ミネラルが豊富な良質の深層水に恵まれた土地です。
この地元の恵みを麺やスープに生かせないか。そんな発想から生まれたのが、入善ブラウンラーメンでした。試作段階のラーメンをある式典でふるまったところ、「おいしい」「また食べたい」という声が予想以上に集まったといいます。
手応えを感じたメンバーは、商品化のために合同会社「善商(ぜんしょう)」を設立。2010年7月から販売を始めました。社名の「善商」には、入善の「善」と商工会の「商」を合わせ、善い商いを目指すという思いが込められています。

富山湾の海洋深層水が、ブラウンラーメンの土台になっている
「知事賞」受賞、そしてカラーラーメンの仲間入り
誕生から間もなく、入善ブラウンラーメンは町内の飲食店へ広がっていきます。さらに、富山県観光連盟が主催する「富山のお土産ベストセレクション2011-2012」の農水産加工品部門で、最高賞である「知事賞」を受賞しました。地元の小さな町から生まれた一杯が、県を代表するお土産として認められた瞬間です。
この動きに刺激を受けて、富山県内の他の市でも色の名前を冠したご当地ラーメンが次々と誕生します。小矢部市の「おやべホワイトラーメン」、高岡市の「高岡グリーンラーメン」などです。2014年には、これらをまとめて全国へPRする「富山県カラーらーめん協議会」が結成されました。入善ブラウンラーメンは、富山のカラーラーメン文化を語るうえで欠かせない一杯になっているのです。
味の特徴:スープ編
香ばしい「海老味噌」が主役
入善ブラウンラーメン最大の個性は、なんといってもスープです。ベースになっているのは味噌。そこに濃厚な海老のエキスが加わり、独特の香ばしさと深いコクを生み出しています。
使われている味噌は、地元産の大豆と米麹で仕込まれたもの。さらに、入善沖の海洋深層水から採った塩が、味の輪郭をきりっと引き締めます。地元の素材がいくつも重なって、あの赤みがかった茶色のスープができあがるのです。
スープを一口すすってみると、まず海老の香ばしい香りがふわっと鼻を抜けていきます。味噌のまろやかなコクと海老の風味が溶け合い、普段食べ慣れた味噌ラーメンとは明らかに違う、奥行きのある味わいです。お店によっては少しピリ辛に仕立てていることもあり、それがまた良いアクセントになっています。

赤みがかった茶色が「ブラウン」の名の由来
味噌のやさしさと海老の旨味。この組み合わせは、大人だけでなく子供にも親しみやすい味です。家族で食べても箸が進む、そんな一杯に仕上がっています。
味の特徴:麺編
麺にも、入善ならではのこだわりが詰まっています。使われているのは、入善沖の海洋深層水を練り込んだ中太麺です。
ミネラルを含んだ深層水で仕込まれた麺は、ほどよい弾力としっかりした噛み応えが特徴です。濃厚な海老味噌スープに負けない存在感があり、太さもちょうど良いバランス。中太麺の表面にスープがしっかりと絡み、一口ごとに海老味噌の風味を運んできてくれます。
スープと麺、どちらも入善の海の恵みから生まれている。そう知って食べると、一杯の味わいがいっそう深く感じられるから不思議です。

味の特徴:トッピング編
入善ブラウンラーメンには、面白い特徴があります。それは、麺やトッピングのアレンジが各店に任されていること。「海老味噌スープ」と「海洋深層水麺」という土台さえ守れば、あとは店ごとに自由に工夫してよいという、ゆるやかな決まりなのです。
定番のトッピングは、チャーシュー、もやし、ネギあたり。ここに各店の個性が加わります。たとえば、特製の味噌であぶったチャーシューをのせるお店もあれば、えび粉をふりかけてさらに香りを高めるお店もあります。

トッピングは各店の腕の見せどころ
つまり、同じ入善ブラウンラーメンでも、お店をめぐるたびに違う表情に出会えるということ。これは食べ歩きが好きな人にはたまらない魅力です。「次はあの店のブラウンを試してみよう」と、自然と何軒もはしごしたくなります。
入善ブラウンラーメンが味わえるお店
ここからは、入善ブラウンラーメンを提供しているお店をいくつかご紹介します。それぞれ個性があり、食べ比べる楽しみがあります。
※ 営業時間・定休日・価格・メニューは変更される場合があります。お出かけの前に、各店の公式情報で最新の状況をご確認ください。
環境ふれあい施設 らくち〜の

ここのブラウンラーメンは、ちょっと変わっています。なんと石焼スタイル。熱々の石焼の器の上で麺をジュッと焼いてから、スープと具を乗せる一杯です。口コミによると、運ばれてきた瞬間から、香ばしい海老味噌の匂いが立ちのぼり、食欲をそそられるのだとか。アツアツのまま最後まで楽しめるのは、寒い富山の冬にぴったりです。日帰り入浴施設なので、お風呂でゆっくりしてから一杯、という過ごし方もできます。家族で訪れて、のんびりした一日を過ごすのによさそうです。
※ 石焼スタイルは提供状況が変わる場合があります。来店前にご確認ください。
チャイナハウス遊遊(ゆうゆう)

ショッピングモールの中にあるお店なので、買い物のついでに立ち寄れる気軽さが魅力です。家族での外出先で「お昼どうしようか」となったとき、ご当地のブラウンラーメンが選べるのは、ちょっと得した気分になります。子供連れでも入りやすい立地は、忙しい週末の強い味方。海老味噌のやさしいコクは、小さなお子さんでも食べやすい味わいだろうな、と思わず家族の顔が浮かびます。
※ モール内店舗のため、営業時間はモールに準じる場合があります。
地元の人たちの声
入善ブラウンラーメンは、地元の人たちにどう受け止められているのでしょうか。町に根づいた一杯への、生の声を集めてみました。
町の青年部が作ったって聞いて、最初は応援のつもりで食べたんです。でも一口で「あ、これは本物だ」って。今では家族の定番。子供たちも海老味噌が大好きで、休みの日にみんなで食べに行きます。
(42歳・会社員)
県外の友人が来たときは、必ずブラウンラーメンに連れて行きます。「富山ってブラックだけじゃないんだ」って驚かれるのが、ちょっと自慢なんですよ。話のネタにもなるし、喜んでもらえる。
(38歳・自営業)
お土産用のセットを職場に持って行ったら、味噌樽の容器が珍しいって盛り上がりました。みんなで分けて、後日「家で作ったよ」と報告し合うのも楽しかったですね。
(45歳・公務員)
気になるカロリー・栄養の目安
健康管理が気になる世代にとって、カロリーや栄養も知っておきたいところです。入善ブラウンラーメンは味噌ベースのため、一般的な味噌ラーメンと近い数値が目安になります。以下は、味噌ラーメン一杯あたりのおおよその目安としてご覧ください。
| 項目 | 目安(1杯あたり) |
|---|---|
| エネルギー | 約500〜600kcal |
| たんぱく質 | 約20〜25g |
| 脂質 | 約15〜20g |
| 炭水化物 | 約65〜75g |
| 食塩相当量 | 約6〜8g |
あくまで一般的な味噌ラーメンを基にした目安で、お店や具材によって変わります。スープを飲み干さずに残すと、塩分はぐっと抑えられます。野菜のトッピングを足せば、バランスもよくなりますね。
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本場の味が気になったら、まずは自宅で雰囲気を再現してみるのも楽しいものです。週末に家族で作れば、それだけでちょっとしたイベントになります。スーパーで手に入る材料で作れる、簡単アレンジレシピをご紹介します。
🍜 材料(2人分)
- 中華麺(中太) 2玉
- 水 600ml
- 味噌 大さじ3
- 桜えび(または干しえび) 大さじ2
- 鶏ガラスープの素 小さじ2
- すりおろしにんにく・生姜 各少々
- ごま油 大さじ1
- 醤油 小さじ1
- お好みのトッピング(チャーシュー、もやし、ネギ、コーンなど)
👨🍳 作り方
- 桜えびをフライパンで軽く乾煎りし、香りを立たせてから細かく刻む(またはすり潰す)。これが海老の風味の決め手です。
- 鍋にごま油を熱し、にんにくと生姜を弱火で炒めて香りを出す。
- 水と鶏ガラスープの素、刻んだ桜えびを加え、3〜4分ほど煮出す。
- 火を弱め、味噌を溶き入れる。仕上げに醤油をひとたらし。味噌は煮立てすぎないのがコツです。
- 別の鍋で中華麺を表示通りに茹でる。もやしは麺と一緒にさっと湯通しを。
- 丼にスープを注ぎ、湯切りした麺を入れる。
- チャーシュー、もやし、ネギなどを彩りよくのせて完成。
ポイントは、海老の香りを油にしっかり移すこと。これだけで、ぐっと「らしい」味に近づきます。お子さんと一緒に、トッピングを盛り付けるところを担当してもらうのも楽しいですよ。
🍜 全国の本格ラーメンを、自宅で気軽に
富山のカラーラーメン文化が教えてくれるのは、全国にはまだ知らないご当地の味がたくさんある、ということ。入善ブラウンラーメンが海洋深層水や地元の味噌にこだわるように、私たちマルメン製麺所も、徳島ラーメンの伝統の味にこだわり続けてきました。
本場まで足を運ばなくても、各地の本格的な味を自宅で楽しめる時代です。マルメン製麺所の徳島ラーメンなら、こだわりの一杯がうれしい価格で味わえます。
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よくある質問
まとめ
入善ブラウンラーメンは、町おこしの思いから2010年に生まれ、今では富山を代表するカラーラーメンの一つに育った一杯です。要点を振り返ってみましょう。
- 入善町商工会青年部の有志が、海洋深層水を生かして開発したご当地ラーメン
- 地元産の味噌に海老エキスを加えた、香ばしい海老味噌スープが主役
- 麺もスープも入善の海の恵みから生まれた、こだわりの一杯
- 富山県の「知事賞」を受賞し、カラーラーメン文化を代表する存在に
富山を訪れる機会があれば、まっ黒なブラックだけでなく、ぜひこの茶色いブラウンも味わってみてください。食べ歩きの楽しさも、家族や同僚との会話のネタも、きっと持ち帰れるはずです。
そして、各地の本格的な味を自宅で気軽に楽しみたくなったら、マルメン製麺所の徳島ラーメンもぜひ思い出してください。今日も、おいしいラーメンと一緒に、素敵な時間が過ごせますように。
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