八王子ラーメンとは?65年の歴史を持つ本物のご当地ラーメンを徹底解説

八王子ラーメン

八王子ラーメン(引用:食文化を旅する

この記事のもくじ

八王子ラーメン クイックインフォメーション

発祥年 1959年(昭和34年)
発祥地 東京都八王子市
歴史の長さ 65年以上の本物の地域文化
特徴 醤油+ラード+刻み玉ねぎ
価格帯 450〜700円(並ラーメン)
店舗数 市内30〜50店舗

観光プロモーションじゃない、本物の歴史がここにある

東京・八王子で65年以上愛され続けるラーメンがあります。「八王子ラーメン」という名前は2003年に付けられましたが、その味わいは1959年から地元で自然に育まれてきた本物の地域文化です。

惣菜屋から始まった一杯のラーメンが、なぜ半世紀以上も地元民に愛され続けているのでしょうか。実は、徳島ラーメンと同じように、地域に深く根付いた「本物のご当地ラーメン」の物語がそこにあるんです。

最近では「ご当地グルメ」という言葉が氾濫し、観光プロモーションのために作られた「なんちゃってご当地グルメ」も少なくありません。しかし八王子ラーメンは違います。地域の人々の日常の中で、時間をかけて育まれてきた本物の食文化なのです。

八王子の街並み

八王子の街並み(引用:住地ハウジング)

惣菜屋の店主が北海道で見つけた、玉ねぎラーメンの秘密

八王子ラーメンの物語は、1959年(昭和34年)に遡ります。当時、北野駅前で惣菜店を営んでいた店主が、区画整理をきっかけに子安町でラーメン専門店「初富士」を開業しました。これが八王子ラーメンの始まりです。

この創業者、北海道旅行中に出会った「きざみ玉ねぎ入りラーメン」に強く心を引かれたそうです。ところが、北海道のものは玉ねぎの辛味が強く残っていて、そのまま再現するわけにはいきませんでした。

そこで創業者が考えたのが、ラード(豚脂)をスープ表面に浮かせるという独自の工夫でした。これが見事に功を奏し、玉ねぎの辛味が抑えられ、逆に甘味が引き出されたんです。偶然の発見と試行錯誤の結果、八王子ラーメンの基本形が生まれました。

歴史の転換点:1970〜80年代

この独自のスタイルは地元で支持を集め、1970年代から80年代にかけて「初富士」を真似る店が続々と増加していきました。興味深いのは、地元製麺所「尾張屋滝井製麺所」が多くの店舗に専用の中細ストレート麺を供給したことで、スタイルの統一性が自然に保たれていったという点です。

こうして八王子では「醤油ベース+ラード+きざみ玉ねぎ」という組み合わせが自然発生的に定着していきました。誰かが計画的に作ったものではなく、地域の中で有機的に育まれていった文化だったのです。

「八王子ラーメン」という名前はいつ生まれたのか

ここで重要なポイントがあります。「八王子ラーメン」という名称が生まれたのは、実は2003年なんです。

当時八王子市役所職員だった立川ひろゆき氏(横浜出身)が、八王子のラーメンに他地域にない「きざみ玉ねぎ」という特徴があることに気付きました。横浜から来た彼だからこそ、地元の人にとっては「当たり前」だった特徴が、実は他にない独自性だと分かったんですね。

立川氏は町おこしの名物として「八王子ラーメン」と命名し、同年「八麺会」を設立。正式な定義とブランディング活動を開始しました。

田中さん向けメッセージ:同僚との会話で使える豆知識です。「八王子ラーメンって名前は2003年からだけど、実は1959年からある本物のご当地ラーメンなんだよ」と言えば、ちょっとした話題になりますよ。ラーメン好きの上司や同僚との会話のネタに最適です。
徳島読者向けメッセージ:徳島ラーメンと同じように、地元で自然に育まれた文化が、後から「ご当地ラーメン」として認識されたという点で共通しています。本物の食文化は、観光プロモーションで作られるものではなく、地域の人々の日常から生まれるものですよね。

つまり、ラーメン文化自体は65年以上の本物の歴史を持ち、名称だけが後から付けられたという構造なんです。この二重構造を理解することが、八王子ラーメンの歴史的正当性を評価する鍵となります。

初富士の元祖八王子ラーメン

初富士の元祖八王子ラーメン(引用:八王子ラーメン食べ歩く会

八王子ラーメンを定義する3つの特徴

八麺会が定めた公式定義は、実にシンプルです。シンプルだからこそ、誤魔化しが効かない。本物だけが残る世界なんですね。

要素 特徴 効果
醤油ベース かえし(醤油タレ)を使用 すっきりした後味で飲みやすい
ラード スープ表面を覆う豚脂 玉ねぎの辛味を抑え、甘味を引き出す
刻み玉ねぎ 北海道産が主流、生で使用 シャキシャキ食感と自然な甘味

スープは豚骨・鶏ガラをベースに、店によっては煮干しや鯖節などの魚介出汁を加えます。見た目は濃いめの醤油色ですが、飲んでみると意外にさっぱりとした味わいが特徴です。これ、実際に食べてみると本当に驚きますよ。

麺は中細のストレート麺が主流で、かつては多くの店が地元の尾張屋滝井製麺所から仕入れていました。残念ながらこの製麺所は2016年に廃業してしまいましたが、各店舗は独自のルートで品質の高い麺を仕入れ続けています。

なぜ玉ねぎなのか

「なんで長ネギじゃなくて玉ねぎなの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。主要因は創業者の北海道旅行での着想ですが、副次的な理由もいくつかあります。

まず、当時は長ネギより玉ねぎの方が価格が安定していたという経済的な背景がありました。そして何より、ラードとの相性が抜群だったんです。ラードの油分が玉ねぎの辛味成分を包み込み、甘味だけを引き出す。この化学反応は、長ネギでは得られない味わいを生み出しました。

八王子が養蚕・繊維産業の中心地「桑都」として栄えた歴史との直接的な関連は確認されていませんが、労働者向けの安価で栄養のある食事への需要が背景にあった可能性は高いと考えられています。

北海道産の玉ねぎを使う店が多く、手で刻むことで辛味を抑える工夫をする店もあります。スープに染み込んだ玉ねぎはやや甘く、シャキシャキした食感が残るのが理想的な状態です。ほとんどの店で「玉ねぎ多め」の注文が可能なので、玉ねぎ好きな方はぜひ試してみてください。

田中さん向け訴求:見た目は濃そうだけど、飲んでみると意外にさっぱり。翌日に残らない味だから、夜の飲み会帰りでも安心して食べられます。「ラーメン食べると次の日胃もたれする」という方にこそ試してほしい一杯です。
八王子ラーメンの玉ねぎ

八王子ラーメンの玉ねぎ(引用:東京ひとり旅ガイド

荻窪とは真逆の進化を遂げた、もう一つの東京ラーメン

東京には八王子ラーメン以外にも、荻窪ラーメンという歴史あるご当地ラーメンがあります。同じ東京でありながら、この2つは全く異なる道を歩んできました。その違いを見ることで、八王子ラーメンの独自性がより明確になります。

比較項目 八王子ラーメン 荻窪ラーメン
ルーツ 惣菜屋・中華料理店 信州出身の蕎麦屋転業者
出汁 豚骨・鶏ガラ中心 鰹節・煮干しなど魚介系
特徴的な具材 刻み玉ねぎ ワンタン、メンマ
価格帯 450〜700円 700〜1,000円
地域での位置づけ 労働者の日常食 文化人の嗜好食

荻窪ラーメンは信州出身の蕎麦屋転業者が多く、そば文化の影響で鰹節・煮干しなど魚介系出汁を重視します。一方、八王子ラーメンは惣菜屋や中華料理店がルーツであり、動物系出汁+ラード+玉ねぎという独自の組み合わせが特徴となりました。

価格帯の違いも興味深いですよね。八王子ラーメンは労働者の日常食として発展したため、今でも450〜700円という良心的な価格を維持している店が多いんです。これは家族連れにとっても嬉しいポイントではないでしょうか。

田中さん向けポイント:家族4人で食べても2,000〜3,000円で済むコスパの良さ。週末のお出かけ先として、八王子は実は穴場なんです。ラーメンを食べた後、八王子城跡や高尾山など観光スポットも楽しめますし、一日のレジャーとして計画できますよ。
八王子ラーメン

八王子ラーメン(引用:食文化を旅する

中華そば 丸信の中華そば

中華そば 丸信の中華そば(引用:こちら杉並区中央線

代表的な名店紹介:創業年順で辿る八王子ラーメンの系譜

八王子ラーメンの歴史を語る上で欠かせない店舗を、創業年順に紹介していきます。これらの店は単なるラーメン店ではなく、八王子の食文化を支えてきた「生き証人」とも言える存在です。

初富士(1959年創業)- 発祥の店

初富士の元祖八王子ラーメン

初富士の元祖八王子ラーメン(引用:八王子ラーメン食べ歩く会

八王子ラーメン発祥の店として、今も多くのファンが訪れます。現在は2代目が継承し、八王子市中野上町で営業中。民家のような風情の店構えで、初めて訪れる人は「本当にここがお店?」と驚くかもしれません。

中華そば並は500円程度という良心価格。店内には氷川きよしをはじめ多くの有名人のサインが飾られており、その人気ぶりが伺えます。創業から65年以上経った今も、創業時の味を守り続けているのが素晴らしいですね。

住所:八王子市中野上町
営業時間:要確認
定休日:要確認

タンタン(1980年創業)- 最高峰の味わい

タンタンの八王子ラーメン

タンタンの八王子ラーメン(引用:食べログ

みんみんラーメン創業者の両親が開業した店で、現在は親子三代、女性のみ4名で経営されています。平日昼のみ(火〜金 11:00〜14:30)という営業時間の短さにもかかわらず、常に行列が絶えない人気店です。

油分が少なく上品な味わいで「八王子ラーメンの最高峰」と評され、食べログ評価3.82、百名店TOKYO 2025に選出されています。一度食べたら忘れられない、研ぎ澄まされた味わいが特徴です。

ただし営業時間が短いため、訪問時には事前に営業日を確認することをおすすめします。土日祝は休みなので、平日休みを取ってでも訪れる価値がある店です。

住所:八王子市
営業時間:火〜金 11:00〜14:30
定休日:土日祝・月曜日

みんみんラーメン本店(1982年創業)- ヒロミ御用達

みんみんラーメン本店の八王子ラーメン

みんみんラーメン本店の八王子ラーメン(引用:食べログ

タンタンからの「のれん分け」で、タレントのヒロミの行きつけ店として有名です。ヒロミ自身、テレビ番組で何度もこの店を紹介しており、ファンの「聖地巡礼」スポットにもなっています。

手切りと機械切り2種類の玉ねぎをブレンドする独自の工夫があり、食感と甘味のバランスが絶妙です。食べログ評価3.72で、2013年第3回八王子お店大賞を受賞しています。

ラーメン700円で、無料トッピングの「チャーシューのミジン」が人気。このチャーシューのミジンがまた絶品で、ご飯と一緒に食べると至福の時間を味わえます。

住所:八王子市
営業時間:要確認
定休日:要確認
価格:ラーメン700円

田中さん向け提案:初富士で発祥の味を確認→タンタンで最高峰を味わう→みんみんでヒロミ気分、という「ラーメン巡りコース」を同僚や家族と楽しめます。3店舗回っても一人2,000円程度。土曜日の昼に集合して、3時間ほどで八王子ラーメンの歴史を体感できますよ。食後は八王子のカフェで振り返り会をすれば、月曜の話題作りにも最適です。

老舗の閉店という課題も

一方で近年、老舗の閉店も相次いでいます。「らあめんのでうら」は2025年5月に閉店、「らーめんいち」は創業31年で2026年1月閉店予定です。また2016年の尾張屋滝井製麺所の廃業は、各店舗が独自の製麺所と取引を開始する転換点となりました。

しかし悲観する必要はありません。老舗が閉店する一方で、新しい世代の職人たちが八王子ラーメンの伝統を引き継ぎ、新店をオープンさせているからです。伝統は守るだけでなく、進化させていくものでもあるんですね。

八王子ラーメン老舗の様子

八王子ラーメン老舗の様子(引用:食楽web

なぜ八王子で玉ねぎラーメンが育ったのか

八王子という街の歴史を知ると、なぜここで玉ねぎラーメンが育ったのか、その必然性が見えてきます。

八王子は江戸時代から養蚕・繊維産業の中心地「桑都」として栄えてきました。多くの労働者が集まる街であり、安くて栄養のある食事への需要が常にあったんです。ラーメンはまさにその需要に応える食べ物でした。

そして重要なのが、地元製麺所「尾張屋滝井製麺所」の存在です。この製麺所が複数の店に同じタイプの麺を供給したことで、自然発生的な「統一感」が生まれました。各店が独自に発展しながらも、基本的な部分は共通しているという、不思議なバランスが保たれたんです。

2003年の正式命名:「当たり前」が「誇り」へ

2003年に横浜出身の市職員・立川ひろゆき氏が「これは他にない特徴だ」と発見し、八麺会を設立してブランディング活動を開始しました。

八王子出身者にとって、きざみ玉ねぎ入りの醤油ラーメンは「当たり前の存在」だったんです。八麺会代表の立川氏(横浜出身)が指摘するまで、それが他地域にない特徴だと認識されていませんでした。

八麺会の活動により再認識され、地元住民も「誇り」として意識するようになったという変化が起きています。学校給食にも八王子ラーメンが取り入れられており、次世代への継承も進んでいます。

徳島読者向けメッセージ:徳島ラーメンも、地元では当たり前だったものが「ご当地ラーメン」として認識されたという点で、八王子と似た道筋を辿っています。地域の食文化は、外からの視点で初めてその価値が認識されることがあるんですね。
八麺会のロゴ

八麺会のロゴ(引用:八麺会

八王子ラーメンの楽しみ方:初心者から通まで

八王子ラーメンを最大限に楽しむための、段階別のアプローチをご紹介します。ラーメン初心者でも、この順番で楽しめば、八王子ラーメンの奥深さを体感できますよ。

レベル1:まずは基本を押さえる

最初は何も考えず、シンプルに「中華そば並」(500〜700円)を注文してください。玉ねぎの量は普通でスタート。これが鉄則です。

ラードが冷めると固まってしまうので、温かいうちに食べることをおすすめします。まずはスープを一口飲んで、見た目とのギャップを楽しんでください。「あれ、意外とさっぱりしてる」と思うはずです。

そして玉ねぎを麺と一緒に食べてみる。シャキシャキした食感と、ほんのり甘い味わいが、醤油ベースのスープと絶妙にマッチしているのが分かるでしょう。

レベル2:カスタマイズを楽しむ

基本の味を理解したら、次はカスタマイズです。「玉ねぎ多め」に挑戦してみましょう。玉ねぎ好きには天国のような一杯になりますよ。

チャーシュー増しやメンマ追加も試す価値があります。店によっては「チャーシューのミジン」など無料トッピングがある場合も。店員さんに聞いてみると、お店独自のおすすめトッピングを教えてくれることもあります。

このレベルになると、自分好みの一杯を見つけるための実験段階ですね。色々試して、自分だけのベストな組み合わせを探してください。

レベル3:食べ比べ巡り

八王子ラーメンの真の魅力は、食べ比べで初めて分かります。老舗3店舗(初富士・タンタン・みんみん)を制覇してみてください。

各店のラードと玉ねぎのバランスの違い、醤油タレの濃さや甘味の違い、麺の食感の違い。同じ「八王子ラーメン」でも、店によってこんなに違うのかと驚くはずです。

自分好みの一杯を見つけたとき、あなたは立派な八王子ラーメン通です。

田中さん向け企画提案:
職場のチーム10名で「八王子ラーメンツアー」
・土曜昼に集合、3店舗をハシゴ(1店舗30分×3=90分)
・1人あたり1,500〜2,000円の予算
・食後は八王子のカフェで振り返り会
・月曜の話題作りに最適

チームビルディングとしても効果的ですし、普段話さない同僚とも自然に会話が生まれます。ラーメンという共通体験が、職場の人間関係を良くするきっかけになることもあるんですよ。
八王子ラーメンを食べる人々

八王子ラーメンを食べる人々

意外とヘルシー?八王子ラーメンの栄養価

ラーメンと聞くと「カロリーが高い」「体に悪い」というイメージを持つ方も多いでしょう。しかし八王子ラーメンの栄養成分を見てみると、意外な発見があります。

一杯あたりの推定栄養価(並ラーメン)

カロリー:600〜750kcal
たんぱく質:25〜30g
脂質:20〜30g
炭水化物:70〜85g
食塩相当量:5〜7g

一般的な醤油ラーメンと比較して、カロリーは同等かやや低めです。これは、八王子ラーメンがラードを使いながらも、全体的にあっさりとした味付けになっているからなんですね。

玉ねぎの健康効果に注目

八王子ラーメンの特徴である「玉ねぎ」には、実は様々な健康効果があります。

血液サラサラ効果(硫化アリル):玉ねぎに含まれる硫化アリルは、血液をサラサラにする効果があると言われています。飲み会続きで血液ドロドロが気になる方には、意外にいいかもしれません。

疲労回復(ビタミンB1の吸収促進):硫化アリルにはもう一つ、ビタミンB1の吸収を促進する働きがあります。豚肉のチャーシューに含まれるビタミンB1と合わせることで、疲労回復効果が期待できるんです。

抗酸化作用(ケルセチン):玉ねぎに含まれるケルセチンは、抗酸化作用があるとされるポリフェノールの一種。老化防止や生活習慣病予防に役立つと言われています。

田中さん向けメッセージ:ラードが気になる方も、玉ねぎの健康効果で罪悪感軽減。飲み会の〆に選ぶなら、八王子ラーメンは意外にアリです。翌日に残らないあっさり味で、玉ねぎの健康効果も期待できる。完璧じゃないですか?

もちろん、塩分は気をつける必要があります。スープを全部飲まないようにするだけで、塩分摂取量はかなり抑えられますよ。

八王子ラーメンの栄養成分イメージ図

八王子ラーメンの栄養成分イメージ図

自宅で作る八王子ラーメン風アレンジ

「八王子まで行けない」「今すぐ食べたい」という方のために、自宅で簡単に作れる八王子ラーメン風のレシピをご紹介します。市販の中華麺と3つの材料があれば、それなりに本格的な味わいを再現できますよ。

基本レシピ(1人前)

1. 麺の準備
市販の中華麺(中細ストレート麺がベスト)を茹でます。生麺なら3〜4分、乾麺なら袋の表示時間通りに。麺は硬めに茹でるのがポイントです。
2. スープ作り
鶏ガラスープの素(小さじ2〜3)を400mlのお湯に溶かします。市販の顆粒タイプで十分です。
3. 醤油タレを加える
濃口醤油を大さじ2〜3加えます。濃いめがポイントなので、少し多めかなと思うくらいでちょうどいいです。
4. ラードを浮かべる
ラード(大さじ1)をスープ表面に浮かべます。ラードがなければ豚の背脂でも代用可能。これが八王子ラーメンの要です。
5. 玉ねぎをトッピング
玉ねぎ1/8個を粗みじん切りにしてトッピング。手で刻むと辛味が抑えられますが、包丁でも問題ありません。
6. お好みで具材追加
チャーシュー、メンマ、ネギなどお好みの具材を追加して完成です。

時短ポイント

忙しい方のために、さらに簡単に作るコツもお伝えします。

スープは顆粒で十分:わざわざ鶏ガラから取る必要はありません。顆粒の鶏ガラスープの素+醤油で、十分それらしい味になります。

玉ねぎは手で刻む:包丁よりも手でちぎった方が、繊維が潰れて辛味成分が出にくくなります。少し粗めに刻むのがコツです。

チャーシューは市販品でOK:スーパーで売っている焼豚やチャーシューで十分。時間があれば、フライパンで軽く炙ると香ばしさが増します。

田中さん向け提案:休日の昼、子供と一緒に作れる簡単レシピです。玉ねぎ刻みは子供の食育にもなりますし、「パパが作ったラーメン」として喜ばれること間違いなし。材料費も1人分200〜300円程度で、外食の半額以下です。
八王子ラーメン

八王子ラーメン

よくある質問(FAQ)

八王子ラーメンについて、よく寄せられる質問をまとめました。初めて八王子ラーメンを食べる方は、ぜひ参考にしてください。

Q1: 「八王子ラーメン」と「八王子のラーメン」の違いは?

A: 「八王子ラーメン」は醤油+ラード+刻み玉ねぎの3要素を満たすものを指します。八王子には他のスタイルのラーメン店も多数ありますが、それらは「八王子にあるラーメン店」であって「八王子ラーメン」ではありません。八麺会が定める定義を満たしている店だけが、正式な八王子ラーメンを名乗れるんです。

Q2: 玉ねぎが苦手でも楽しめますか?

A: 多くの店で「玉ねぎ抜き」の注文が可能です。ただし、八王子ラーメンの本質は玉ねぎとラードの組み合わせにあるので、できれば少量から試してみることをおすすめします。ラードで辛味が抑えられているので、生の玉ねぎが苦手な方でも意外と食べられることが多いんですよ。

Q3: 東京以外でも食べられますか?

A: びんびん亭が日野、府中、相模原に出店しています。また、カップ麺「日清麺NIPPON 八王子たまねぎ醤油ラーメン」は全国のスーパーで購入可能です。さらに驚くべきことに、ロサンゼルスのリトル東京にも「八王子クラフトラーメン」があります。八王子ラーメンは今や、国際的な広がりを見せているんですね。

Q4: 子供でも食べられますか?

A: 辛味は少なく、比較的マイルドな味わいなので子供にも人気です。玉ねぎの量を控えめにオーダーすれば、小学生から楽しめます。「玉ねぎ少なめで」と注文すれば、ほとんどの店が対応してくれますよ。むしろ子供の方が、大人より素直に「美味しい!」と言ってくれることも多いです。

Q5: 一番おすすめの時間帯は?

A: 人気店は昼時に行列ができます。開店直後(11時前後)か、14時以降の遅めのランチがおすすめです。特にタンタンは平日昼のみ営業なので注意が必要。土日に八王子ラーメンを食べたい場合は、タンタン以外の店を選びましょう。

田中さん向けQ&A:
Q: 職場で配るお土産はありますか?
A: カップ麺「日清麺NIPPON 八王子たまねぎ醤油ラーメン」を箱買いして配るのがおすすめです。1個150〜200円程度で、会話のきっかけになります。「八王子に行ってきたんだよ」という話から、自然に週末の過ごし方の話題に広がりますよ。
八王子ラーメンを楽しむ家族連れ

八王子ラーメンを楽しむ家族連れ

名前は新しくても、魂は65年。それが本物のご当地ラーメン

ここまで八王子ラーメンの歴史、特徴、楽しみ方をお伝えしてきました。最後に、八王子ラーメンの本質をもう一度確認しておきましょう。

八王子ラーメンの本質は、2003年の命名やブランディングではありません。1959年から地元で愛され続けてきた「醤油+ラード+玉ねぎ」という独自の組み合わせこそが、その本質なんです。

惣菜屋の店主が偶然生み出したアイデアが、半世紀以上かけて地域文化として定着した。その事実こそが、八王子ラーメンを本物のご当地ラーメンとして証明しています。

観光プロモーションとの違い

昨今、全国各地で「ご当地グルメ」が乱立しています。しかしその多くは、観光振興のために最近作られたものです。それが悪いとは言いませんが、八王子ラーメンや徳島ラーメンとは、その成り立ちが根本的に異なります。

八王子ラーメンも徳島ラーメンも、共通しているのは「地域に根付いた本物の文化」であること。誰かが計画的に作ったものではなく、地域の人々の日常の中で、自然に育まれてきたものなんです。

観光プロモーションで作られた「なんちゃってご当地グルメ」とは一線を画する。それが本物のご当地ラーメンです。

これからの八王子ラーメン

現在、八王子は都内屈指のラーメン激戦区として活況を呈しています。2024年から2025年にかけて30店以上の新規オープンが記録されており、八王子ラーメン専門店も増加中です。

老舗の閉店という課題はありますが、新しい世代の職人たちが八王子ラーメンの伝統を引き継ぎ、さらに進化させています。伝統を守りながらも、時代に合わせて変化していく。それが本物の文化の強さなんですね。

カップ麺の全国展開、海外への進出など、八王子ラーメンの認知度と存在感は確実に高まっています。しかし同時に、地元の人々に日常的に愛される味であり続けることも忘れていません。

八王子ラーメンが教えてくれること

八王子ラーメンの物語は、私たちに大切なことを教えてくれます。本物の文化は、一朝一夕には作れない。地域の人々の日常の中で、時間をかけて育まれていくものだということです。

そして、その価値に気づき、言語化し、次世代に伝えていくことの大切さも。八麺会の活動がなければ、八王子ラーメンは今も「当たり前の存在」のままだったかもしれません。

最後に

東京に行く機会があれば、ぜひ八王子まで足を伸ばして、本物のご当地ラーメンを味わってみてください。新宿から電車で40分ほど。決して遠くはありません。

初富士の民家のような店構え、タンタンの平日昼のみ営業、みんみんのチャーシューのミジン。それぞれの店に、それぞれの物語があります。一杯のラーメンの向こうに、65年の歴史が見えてくるはずです。

そして自宅では、徳島で培われた本格的な生麺で、ラーメンの奥深さを楽しんでいただければと思います。本物の麺は、ラーメンの味わいを劇的に変えてくれますから。

八王子ラーメンも徳島ラーメンも、観光プロモーションで作られた「なんちゃってご当地グルメ」とは違う。地域に根付いた本物の文化です。その違いを知る人にこそ、本当の美味しさが分かるのではないでしょうか。

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